ほうれん草をよく見ると、表面に白い粉が付いています。
これは何でしょう? 調べてみました。
まず、よくある回答に「シュウ酸カリウムの結晶」とあります。
が、どうやらこれは違うようです。
この白い粉の正体は、
「シュウ酸とクエン酸とリンゴ酸が含まれた水、を脂溶性の膜で包んだもの」
だそうです。
つまり何やねん!
って言いたくなりますが、単一の物質ではないということです。
3つの酸のうちシュウ酸が約6割を占めていています。
シュウ酸は結石などの原因になるようなので(シュウ酸単体ではならない)、食べる前には水で洗い流した方が良いでしょう。
いま出荷しているほうれん草はハウス栽培です。
露地栽培では白い粉は収穫までに雨風で流れ落ちますが、ハウス栽培では雨風に当たらないため、この白い粉が付いたままです。
白い粉は寒さから身を守るために分泌するようで、美味しさのバロメーターかも知れません。
ということで、自分のほうれん草は白い粉が付いたままの出荷です。
食べる前には水で洗い流してくださいね。
参考:
みんなの農業広場 「ホウレンソウの葉の表面に観察される白色顆粒」
https://www.jeinou.com/technology/2008/09/17/093859.html