バケツ稲の栽培、収穫、炊飯まで

6月に植えたバケツ稲。
栽培の様子から収穫までを一気にお届けします。

バケツ稲の植え付けまではこちらをご覧ください。
今年はバケツ稲もやってみます

植えてから1ヶ月後(7月上旬)の様子。
着々と大きくなっています。雑草も生えてきました。この程度の雑草なら手で抜けますね。

植えてから1ヶ月半(7月下旬)経った様子。
ずいぶんと茎が太くなってきました。

2ヶ月半(8月下旬)経ったらすでに出穂(しゅっすい)していました。
お米の花が咲くところを見たかったんですが、すっかり見逃しました。。

3ヶ月経過(9月中旬)。稲が大きくなってきました。
しっかり中身も詰まっていそうです。

10月下旬。少し遅れましたが稲刈りをします。ここまで4ヶ月半。

左手で稲をつかんで右手に鎌を持って刈り取ります。
4株しかないのであっという間に終わりますね。

収穫後の稲はまだまだ水分が多いので、これを乾燥させます。
家の軒下に吊るしておきました。

吊るした状態で9日後。晴天も続いたため、しっかりと乾燥できました。
乾燥前と比べて色も全然違いますね。

さて、続いて脱穀(だっこく)です。
脱穀とは、刈った稲の穂先から籾(もみ)を分離する作業です。

今回は少量なので茶碗を使って脱穀してみました。
稲の穂を一本取り出します。

穂に逆さまにした茶碗をかぶせて、稲を引っ張ります。

するとブチブチっと籾だけが外れます。

すべての稲を同じやり方で脱穀しました。

脱穀した籾の重量は40グラム。4本の稲を植えて40グラムの収量です。
バケツ稲でも上手に栽培するともっと採れると思います。

脱穀の次は籾すり(もみすり)です。
籾すりとは、籾から殻を取って中の米粒を取り出す作業です。

籾すりを手でやる場合、「すり鉢と軟式野球ボールでやると力のかかり具合がちょうど良い」とJAのホームページに書いてあります。
が、うちには軟式野球ボールはありません。40グラムの籾すりのために買うのもナンだし。

ということで、ザルとすりこぎ棒を使ってやってみました。
ザルの上ですりこぎ棒をゴリゴリと動かします。強くやり過ぎないように注意。すると、殻が外れて下に落ちていきます。

外れた殻を捨てて、またゴリゴリとやります。
殻は捨てるよりも、屋外に行ってザルの下からうちわで扇ぐと細かい殻まで飛んでいくので、多少効率が良かったです。

とはいえ、ザルとすりこぎ棒のやり方はすごく根気が要ります。時間も掛かりました。オススメしません。

今回は40グラムでしたが、もう少し多い場合は小型の籾すり機を使うほうが良いかも知れません。

そして籾すりを終えたお米がこちら。取り出した米を玄米(げんまい)と呼びます。

籾殻がなくなったため、重量も30グラムに減りました。

次は通常、精米を行います。
精米とは玄米の表面にある糠(ぬか)を取り除いて、白米(はくまい)にする作業です。

精米を手でやる場合、すりこぎ棒で根気よくゴンゴンと突くそうです。
糠が5割取れた状態を5分搗き(ごぶづき)、7割取れた状態を7分搗き(しちぶづき)、糠と胚芽(はいが)をすべて取った状態を白米と呼びます。

今回は量も少ないので玄米のまま食べてみることにしました。
左が白米(買ってきたお米)、右が今回の玄米です。色も全然違いますね。

白米2カップに混ぜて炊いたら、こんな感じでした。

食べるとわずかに玄米のモチモチした食感を感じることができました。


収穫以降にものすごく労力が掛かるわりに、食べられる量はほんの少しです。
その分、米作りから食卓に並ぶまでの工程を体験して苦労を感じることも出来た気がします。

昔の人はすごいなーと思うと同時に、現代のコンバインや籾すり機なども改めてすごいなーと感じました。

今回はうちの4才児に見せるためにやりましたが、たしかに「食育」としても十分に意味があると思いました。

皆さんもぜひやってみてください。


バケツ稲に挑戦する方、こちらも参考にしてみてください。
お米づくりに挑戦(やってみよう!バケツ稲づくり) (JAグループのサイト)