農業経営簿記プログラム(通称:林田簿記)は兵庫県でよく使われている農業簿記ソフト(Excelワークブック)です。
これは収益収入や費用支出を入力していくと、貸借対照表や決算書、損益計算書を作ってくれる優れ物です。
農業簿記ですが、農作物はもちろん、果樹や酪農まで入力できる柔軟さも素晴らしいところです。
しかしですねぇ。
ExcelでEnterキーを押すと、選択されたセルがひとつ下に移動するのは通常なんですが、、、
この農業経営簿記プログラム(Excelワークブック)を開くと、それ以降はEnterキーを押すと右に移動してしまうのですよ。
農業経営簿記プログラムを閉じて、別のExcelワークブックを開いても、Enterキーを押すと右に移動のまま。。。
普段、Enterキーを押してセルが下に移動することに慣れている方にはかなり鬱陶しい。
というわけで直し方です。やり方は2種類あります。
やり方1: Excelの設定を直す
農業経営簿記プログラムを開くと、Excelの設定が書き換えられてしまうのが原因です。
なので、Excelの設定を元に戻してやれば直ります。
- メニューの[ファイル]-[オプション]を選択する
- Excelのオプション画面で、詳細設定を選択する
- “Enterキーを押した後にセルを移動する”が[右]になっているのを[下]に直す
ただし、このやり方では、農業経営簿記プログラムを開くたびに、この復旧操作が必要になります。
やり方2:農業経営簿記プログラムを改造する
農業経営簿記プログラムが、Enterキーを押した際に動く方向を[右]に書き換えています。
なので、この処理を[下]に動くように書き換えるやり方です。
- 農業経営簿記プログラムを開いた状態で、Alt+F11を押す(Microsoft Visual Basic for Applicationsの画面が開く)
- 左側のリストから ThisWorkbook をダブルクリックする
- 右側のプログラムの下記の行(上から5行目)を書き換える
元) Application.MoveAfterReturnDirection = xlToRight
↓ ↓ ↓
改) Application.MoveAfterReturnDirection = xlDown
これで、農業経営簿記プログラムを開けば、Enterキーを押すとセルが下に移動するように設定されます。
みなさんもこのセルの移動が気になるようであれば、試してみてください。
「Enterキーを押してセルが右に動いて欲しい!」という方。EnterキーではなくTABキーを使ってみてはどうでしょう。