トマトを発芽させるための温床を自作しました。温床の紹介と運用の様子をお伝えします。
私のトマト栽培は3月中旬に苗を定植して5月下旬から7月に収穫します。
一般的な露地栽培ではゴールデンウィーク頃が定植時期なので、それよりも一ヶ月以上早く定植するわけです。
3月中旬にビニールハウスへ定植するので、逆算すると種まきは1月20日頃になります。
一年で一番寒い時期です。
トマトは発芽に適した温度が28℃と言われています。
うち(兵庫県稲美町)ではビニールハウスの中でも夜間は0℃近くまで下がるので、発芽させるには絶っっ対に加温が必要です。
ということで、発芽させるための温床を作ってみました。
購入した資材は、
・筑波電器製 農電電子サーモ (ND-610)
・筑波電器製 農電ケーブル (単相100V 500W 62m)
・スタイロフォーム 1820mm x 910mm x 20mm
・木枠と釘
・ヨート (16mm、40個くらい)
です。
上記の温床は、家庭用の100Vコンセントに繋がるので構成は簡単です。
もし、三相200Vの電源があるのなら、三相200V用の電子サーモ/ケーブルを使うほうが発熱効率が良いため電気代がお得です。
うちは小規模農家なので、トマトの栽培本数は最大でも1200本です。200穴セルトレイで6枚分です。
よって、セルトレイ6枚を置くエリアを温めるよう電熱線を張ってみます。
セルトレイ6枚分(120cm x 90cm)を囲う木枠を作って、その中に農電ケーブルを張り巡らせました。

農電ケーブルは、木枠の内側にヨートを付けて、そこにケーブルが傷まないよう大きなカーブを描くようにやさしく引っ掛けていきました。
ちなみに今回は、ヨートを120cm側に上下13個ずつ、90cm側に左右7個6個、計39個を付けて、引っ掛けています。

コンセントプラグはホームセンターで買ったものに繋ぎました。が、農電電子サーモにも同梱されていました。(あとで気が付いた。。)

実際に使うのはこんな感じです。
地べたに置くと冷えそうなので、まず育苗箱をひっくり返して置きます。

ここにスタイロフォームを敷きます。これは断熱材です。
これを敷くことで地面の冷気を防ぎ、電熱線の熱を下げないため、温床の効率が上がります。
スタイロフォームは片付けることを考慮して、セルトレイの大きさ(60cm x 30cm)にカットして、それを敷き詰めています。

その上に電熱線を張った木枠を置きます。

そして、その上にセルトレイを置きます。今回は4枚(800本)です。

農電電子サーモから出ている温度センサーは、セルトレイの種を播いていない所に挿します。
これで気温ではなく、土の温度を測ることになります。

農電電子サーモの温度設定は28℃です。これは播種から発芽までの設定温度です。
セルトレイには新聞紙をかけて、霧吹きなどで新聞紙を湿らせておくと、セルトレイの乾燥を防げます。

発芽までは上にビニールを掛けて小さな温室のようにしておきます。基本的には、夜間も日中もです。
天気の良い日は、この時期でも35℃くらいになるので、その場合はビニールを少し開けてやります。

なお、発芽したら、というか土からフックが1本でも見えた時点で発芽完了です。
発芽後は、農電電子サーモの温度設定は15℃に変更し(日中も夜間も)、日中はビニールを外して日光を多く当てます。夜間はビニールを掛けます。
まだ発芽していない種もありますが、発芽した芽の徒長(ひょろ長く伸びること)を防ぐため、温度よりも日光を優先させます。

これが今回作った、発芽から育苗までの温床枠です。
鉢上げまでの短い期間ですが、これで育てます。
後日追記
電熱線の下のスタイロフォームが溶けていました。。。

調べたらスタイロフォームの融点は80℃らしいです。
手で触っても温かい程度の電熱線が80℃まで上がったとは考えにくいです。
恐らく、低温ですが長時間温め続けたため、溶けたのでは?と予想しています。
というわけで、スタイロフォームと電熱線の間にアルミシートを敷きました。

ダイソーのやつです。これも「50℃以下で使ってください」と注意書きがあるので、もし80℃まで上がっていたら完全にアウトですが、ひとまずこれで運用しています。
さらに後日追記

播種から20日ほどの様子です。ほぼ全数、発芽しています。
本葉が見え始めました。そろそろ鉢上げです。