トマトの支柱にコの字パイプを使ってはいけない理由

トマト栽培に向けて、支柱(コの字パイプ)を立てることにしました。

トマトは花を通路側に向けて定植すると、実が通路側に出来るので収穫がやりすくなります。

先日届いたトマト苗は、まだつぼみが小さいものが多数。
植え付ける方向がまだ判りづらいので、定植にはまだ早いかな、という判断です。

と言うわけで、先に支柱を立てることにしました。

ハウス3棟のうち、1棟目は昨年同様の標準的なコの字パイプの立て方をします。
(残り2棟は別のやり方を予定。後日。)

コの字パイプを立てる流れは次のようになります。

①畝の両端に、コの字パイプを射し込む
②手前から奥のコの字パイプに向けて水糸を張る(左右で2本)
③2メートル間隔で、水糸の幅に合わせて、畝に穴を開ける
④開けた穴にコの字パイプを立てる
⑤畝の両端のコの字パイプも、穴を開けて立て直す

最後に、5.5メートル直管をコの字パイプの上に載せて固定すれば完成です。

畝に穴を開ける際、グラグラと揺れないよう、ある程度しっかりした穴を開ける必要があります。

この穴を開けるには「強力 助人杭」というものを使っています。
(バールを買ってきて、頭をサンダーで切り落としても良いです)

この杭をハンマーで打ち付けて穴を開けます。

が、この作業が疲れるんですよ。
自分のハウスは、畝が42メートル。
2メートル間隔で22本のコの字パイプを立てます。つまり44個の穴を開ける必要があります。
これが4畝あるので、88本、176個の穴です。

今日は1畝だけ穴を開けて、コの字パイプを立てました。
そこそこ真っ直ぐに並べることが出来たかな。

しかしですね。。
これからトマト栽培を始める方に、声を大にして言いたい。

支柱にコの字パイプを使うのは絶対にやめましょう!!

コの字パイプ立てに労力が掛かりすぎです。
機械化はまず無理です。人力でやるしかありません。

そして最大の理由は、規模を拡大して栽培面積が2倍に増えると、立てるコの字パイプの数も2倍。労力も単純に2倍。
規模拡大時のスケールメリットはゼロです。

支柱にコの字パイプを使うのは、大きめの家庭菜園か、小規模農家までです。
このやり方で規模拡大を目指しても疲弊するだけです。


トマトの支柱は(やり方はいろいろありますが)、ハウスの妻面から妻面に番線をしっかり張って、そこから誘引ヒモを垂らすのが良いと思います。
そのためには妻面に番線を張るための鋼管を付ける必要があります。

うちのハウスには付いていません。後悔です。。