最近、直売所でのキュウリがよく売れ残ります。
原因を考えてみました。
自分がいま出荷している場所は、稲美町内の直売所です。
その直売所でも平日でも250~300袋くらいのキュウリが売れています。
夏場よりは需要が減っているというのが売れ残る原因のひとつです。
直売所では、農家さんは自由に値段を設定できます。
同じ品質・同じ本数では、価格が高い方が売れ残ります。
(なので、直売所は安売り合戦に陥りやすい)
店頭に並んでいる、いろんな農家さんのキュウリを拝見したところ、ある特徴に気付きました。
それは、曲がっている・キズがある・細いといったキュウリを4~5本入れている方が多いのです。
いわゆる『B品』というやつです。
真っ直ぐで品質の高い『A品』はどこにいったのでしょうか。
それは、どうやら市場へ行っているようです。
いまは市場でも1本60円くらいの値が付くようです。
それならわざわざ、袋詰めして売れるか売れないか判らない直売所へ持って行くより、箱詰めすれば買い取ってくれる市場へ出す方が、総合的にコスト(金銭的・労力的)が良くなります。
ということで、A品は市場へ、B品が直売所へ流れているようです。
直売所に来るお客さんも、曲がりやキズがあっても、安かったり本数が多い方を選ぶ方が多い気がします。
となると、品質が高くても価格の高いA品が残るわけです。
自分は市場出しをしていないので、A品もB品も直売所で売っています。
「市場出ししたら、ええやん」と言われそうですが、自分の栽培したキュウリは大きさはバラバラだし曲がったものが多いので市場に出す品質になっていません。出してもゴミ扱いでしょう。
価格を下げたらA品も売れる可能性もありますが、A品を価格でB品に対抗するというのも間違っている気がします。自分の首を絞めます。
まぁ、A品を買ってくれるお客さんもある程度いらっしゃるので、価格はそのままでいいかなぁ。
とにかく、市場に出せるくらいの品質と量を作れるようになるのが必須ですね。
市場に出すかどうかは別として。