トマト育苗のための電熱線を使った温床製作 [後編]

電熱線を使った温床作り。今回は電熱線を張ります。

電熱線は、日本ノーデン社の農電ケーブルと農電デジタルサーモを使います。
今回は3相200Vのものを使用します。100Vや単相200Vの商品もあるようです。
(日本ノーデンは、筑波電器の農業販売部門が分離独立した会社だそうです)

まず農電ケーブルを温床エリアに敷きました。
ケーブルを折り返す部分は、マルチ押さえピンを使っています。

今回は40メートルの農電ケーブルを使っています。
温床エリアの奥行きが6メートルなので、クネクネ往復させてこんな感じに敷きました。

農電ケーブルの末端に接地3Pのプラグを取り付けます。
ちなみに、プラグの取り付け方や、良いケーブルの敷き方などは、日本ノーデンのホームページに詳しく書いてあるので実施する方は見ておきましょう。

そして農電デジタルサーモをハウス内にある配電盤(のブレーカー負荷側)に繋ぎます。

接地3Pのプラグを農電デジタルサーモに差し込みます。
写真では判りづらいですが、温度センサーも温床側に伸ばしてあります。

これでつまみで指定した温度を下回ると、電熱線に通電して暖まります。
「暖まる」と言っても、手で握ってほんのり暖かい程度です。マルチやセルトレイが溶けるような心配は無用の温度です。

温床エリアの屋根になるアーチを差し込みました。意外に大きかった。。

トマト育苗中のセルトレイを置いてみました。現状、200穴6枚です。

保温のためにビニールを掛けるのですが、手持ちのビニールの長さが全然足りなかった。。。
まぁ今はセルトレイ部分だけ掛けたらいいので、これで良しとしましょう。
電熱線も、セルトレイ部分に集中させるべきでしたね。

ということで温床製作が完了しました。


この500ワットの電熱線でどの程度、夜間を暖めることが出来るのか。
一晩過ごした結果はこんな感じでした。

温床内の最低温度が5.5℃を指していますね。
なお、この日はハウス内(温床エリア外)の最低温度はマイナス1.44℃でした。

7℃ほど上昇させている計算です。少なくとも氷ることは無さそうです。
でも最低温度を10℃くらいにはしたいですね。電熱線を密集させて、ビニールの上にもう一枚何か掛けたら行けるかも。