トマトトーン散布の労力を考える

トマトトーンとは、トマトの実を多く着果させるためのホルモン剤です。

これを使うことで、雄しべと雌しべが受粉するのと同じ効果があるようです。
特に初期の収穫量に影響するようで、第1花房から第2花房には散布する方も多いようです。

トマトトーンとは無色透明の液体です。
これを100倍程度に水で薄めて、それを霧吹きなどでトマトの花をめがけて散布します。

トマトトーンの厄介なところは、同じ花に複数回トマトトーンを散布すると奇形果が増える点です。
よって1つの花へのトマトトーンは必ず1回だけの散布する必要があります。

この2度散布しないために、トマトトーンの100倍液に食紅を溶かします。
赤く染まったトマトトーンを散布すると、花にも赤い色が付きます。

赤い色が付いた花はトマトトーン処理済みなので、これ以上散布しないという目印になるわけです。

こちらが食紅を溶かしたトマトトーン液ですが、、、これでは食紅が薄すぎて、花に赤い色がほとんど付きませんでした。
皆さんは、もっと食紅を入れてクランベリージュースくらいの色にしましょう。


今回は、花が咲き始めたトマト苗に対してトマトトーンを散布しました。

もうひとつ、トマトトーンの厄介なところは、生長点に散布してしまうと、生育がおかしくなります。
よって散布する際は、花房を手で軽く覆って、そこに吹き付けることで生長点などに掛からないようにする必要があります。

ひと言で言うと、なかなか面倒なんですよ。

トマトトーンを使わずに、受粉させるには、
・マルハナバチを使う
・ブロアーで風を吹き付ける
・花房に振動を与える
などがあります。

マルハナバチは勝手に飛び回って受粉してくれるので、人間の労力はかなり低減できます。ただしハチ代が掛かります。

ブロアーは人間が歩いて吹き付ける必要があるので労力が要りますが、着果率は良いようです。

振動は花粉が落下する際に受粉するため、最低でも第2花房目からの受粉方法です。

今年は株数が960株とそれほど多くないため、全部トマトトーンでやったろうかと考えています。

でも、誘引する支柱を振動させることで受粉させることができないかとも考え中。
振動モーターなどを使ってみたらどうだろうか。