トマトに青枯病が発生しました。
元気だったトマトが2~3日であっという間に枯れます。
見ての通り、トマトの株が黄色く枯れています。
こうなるともう回復はしません。
茎はまだ青いですが、これも時間の問題。間もなく枯れます。
青枯病の原因は?
青枯病は土壌伝染性病原菌が原因です。
つまり、土の中に病原菌が存在しているわけです。
これが、高温期(特にハウス)、土が湿っているとそこを移動して広範囲に病気が広がります。
広がった菌が、トマト株の傷口から侵入して、枯らしてしまいます。
やっかいなことに、この菌は土の中に残り何年も発症をもたらします。
青枯病の対策は?
クスリなどで治る病気では無いので、対策は難しいです。
可能な対策としては、
・接ぎ木苗を用いる
・土壌処理を行う
の2つ。
接ぎ木苗は、青枯病に耐病性のある台木を持ちいて植えられたものを用います。
土壌処理は、トマトのシーズンを終えたあたりで、太陽熱養生処理などで土の殺菌などを行います。
太陽熱養生処理は湿らせた土の上に農ビ(透明ビニール)を敷いて、ハウスを閉め切るなどして、農ビ内部を高温にします。
農ビの中が60℃を越えると、いろいろな菌が死滅するようです。
と、発生後にはこれといった対処方法がないのが困りものです。
発生時にやるべきことといえば、感染した株はさっさと抜いて、ハウスの外に出すことです。
次々と感染していくため、早めに抜かないとハウス1棟が全滅することもありそうです。
上記の対処は、接ぎ木の利用と土壌処理なので、つまり植える前~植えるときで、もう対策は完了しているってわけなんですね。
今季は感染したものはあきらめて、次回はしっかりと対策を打っていくしかなさそうです。