手でハチミツを採蜜してみました

採種したミツバチの無駄巣。
ここから採蜜してハチミツにします。

養蜂家の皆さんは、巣箱から蜜の詰まった巣枠を取り出して、それを遠心分離機に掛けてハチミツを採ります。
ハニカム状の巣からハチミツだけが取り出せるため、非常に純度の高いハチミツを採ることができます。

しかし、自分は遠心分離機は持っていません。
どうするかと言うと、やり方はいくつかあるようです。

自重で落ちるのを待ってみた

ひとつのやり方は自重でハチミツが落ちてくるのを溜めるやり方。

やり方は簡単。
蜜の詰まった蜂の巣を横向きに置いて、下に受け皿を置くだけです。

このやり方でも、採蜜は可能です。でも、ものすごく時間が掛かります。
(遠心分離機はこれを遠心力を使って蜜を取り出すため、非常に速いです)

さすがに時間が掛かりすぎると言うことで断念。

巣を絞ってみた

次のやり方は、原始的ですが、、、巣を絞るやり方です。

絞ると巣はグチャグチャに潰れますが、中にあるハチミツが絞り出されます。

絞るやり方はいくつかあるようで、今回は単純に手で潰しました。
(このほか、麺棒で潰すやり方などがあるようです)

絞り出されたハチミツを受け皿で受けます。

このやり方の難点は、ハチミツ以外にいろいろと不純物が入ります。
ほとんどは巣枠のカスです。

巣枠は食べても毒じゃないと思いますが、別に美味しくないし見た目も悪いです。

なおこの工程は、手がハチミツでドロドロになったため全然写真は残っていません。。

不純物を濾過する

というわけで、入ってしまった不純物を濾過します。

濾過するやり方もいろいろと思いますが、網目が細かすぎるとハチミツ自体が落ちないので注意です。
例えば、コーヒーフィルターなどは細かすぎて使えないと思います。

今回、使用したフィルターは、お味噌をこす万能こしと茶こしの2つ。
いずれも100円均一で買ったものです。

まずは万能こしで大きめの不純物(巣枠のカスが多い)を取ります。

次に茶こしで細かい不純物を取ります。

上のやつが茶こしです。

これでだいたいの不純物は取れますが、市販のハチミツのような透明さにはなりません。
もっと細かい不純物かも知れませんが、蜜の中に気泡が入っているのも理由と思います。

これで採蜜は完了です。
ちゃんと測っていませんが、全部で500ccくらいの量が採れました。
無駄巣から採ったので、こんなものかなぁ。

ちなみにハチミツ自体は腐りません。
しかし、不純物がある場合それが腐る(カビが生えるなど)恐れはありますので、市販のハチミツよりも早めに消費した方が良さそうです。

食べてみた

採ったハチミツでパンを食べてみました。

採ったハチミツを焼いたパンの上にとろーりと垂らしました。
うーん、甘くて美味しい!!
糖度はどの程度か判りませんが、十分に甘い!

もっとたっぷり付けたら良かった!(貧乏性なので。。)


ハチミツの自家採種ができるなんて、ほんのり幸せです。
もっとちゃんと管理して、ミツバチを繁栄させたいなぁ。