初年度のトマト栽培は『失敗』です。
生育管理は手が回らず、病気は出る、実は大きくならず、B品ばかり。
なんと言っても、灌水設備が未だに出来上がっていない!
間もなくトマト栽培も終了時期というのに。。
うちのトマトは2~3日に一度、点滴チューブで5分ほど水をやっています。
毎日やらないのは手が回っていないからです。
水が足りないと思っていたら、雨が降るとハウス内に浸水して、あっという間に過灌水。
そんなことをしているうちに、トマトに尻腐れ病が出て、裂果しまくりました。
自分のトマトは収量は少ない、見た目も悪い、でもものすごく味が濃いのです。
そこらのスーパーに売っているトマトには絶対に負けないくらい美味しい。
糖度計は持っていないので測れないけど、いい数値が出ると思います。
もっとも「トマトは水を切ると甘くなる」というのはよく言われていること。
2~3日に一度灌水する程度では、相当甘くなるようです。
でも、この美味しいトマトは自分の目指しているトマトではありません。
いや、美味しいに越したことはないんですが、これだけ水を切ると収量は減るはずです。
トマトは甘さと収量がトレードオフの関係なので
・甘くて美味しいトマトを少量作る
・美味しさは下がるけど大量に作る
の選択をする必要があります。
結局、「美味しさを下げて大量に作る」方が、収益としては大きくなるので、皆さんこれをやるのだと思います。
収益を求めて、味が落ちるのは仕方が無い、というのがトマト農家の葛藤なのかも。
美味しいトマトなら2倍3倍の価格で買うよ、と言う人が多ければいいんですけどね。
いくら美味しいと言っても、消費者が出せる金額は通常品の2~3割増しまででしょう。
と言うわけで、来季は収量アップを目指すべく、改善点は直していき、ちゃんと栽培できるようになってから味を目指そうと思っています。