農業は雨よりも風が大敵

今年の年末年始の天気は大荒れですね。

12月30日は昼から風が強くなってきました。

予報では風速8~9メートルの風でしたが、最大瞬間風速は17.7メートルを記録していました。
一般的に、最大瞬間風速は風速の1.5~2.0倍の風が吹くと言われているので、ほぼピッタリの実測値です。

ちなみに風速は10分間の平均値、最大瞬間風速は3秒間の平均値で最大のものを指します。


今回の風。30日だけでは終わらず、今日(12月31日)もなかなか強い風が吹き続けました。

強い風が吹くと、
・外に置いてある資材が飛ぶ
・植わっている作物が倒れる・折れる・ちぎれる
・マルチがはがれる
・支柱が倒れる
・ビニールハウスのバンドが外れる
・ビニールハウスのビニールが傷む
・ビニールハウスのビニールが破れる
・ビニールハウスが倒壊する
などが起こります。

被害の大きさは雨よりも大きいです。

昨日・今日の風ではビニールハウスが倒壊するようなことはありませんが、あれだけビニールがバタバタと煽られると傷みますね。

今回一番被害を受けたのは、ポンプとタンクを置いている小型のハウス。

このハウスは南榮工業のSMS-150 SVUという製品です。
ハウス自体は骨もしっかりしていてビクともしませんでした。

しかし、ハウスと地面を固定するパイプ(これは製品ではなく自前で用意した物)が、風でグイグイと引っ張られた挙げ句に曲がりました。
パイプがらせん杭からも抜けてますね。

曲がりつつも折れずに耐えてくれたため、このハウスが飛んでいくことはなかったのは幸いです。

ハウスの中は、棚が倒れていましたが、ポンプは無事でした。

昨日のうちに応急処置をしましたが、今日の風でまたハウスが半分浮いていました。
早く平穏な風に戻って欲しいです。

ちなみにSMS-150 SVUの製品に入っている地面を固定する杭は、単なるU字型の杭を挿すだけなので、強い風が吹いたら絶対に抜けます。
風がもろに当たる場所へ設置する場合は、必ず別の方法で地面に固定しましょう。